予防歯科
歯医者さん、好きですか?
たぶん、アンケートをとったら「好きです」と答えていただける方は少数派でしょう。
キュイーンと歯を削る音、チクッと刺さる麻酔、何回も通わなければならない治療、なるべくなら
「行きたくないなぁ」と思われる方が多いのではないでしょうか?
- 「甘いもの食べません!」
-
これはなかなか難しいですよね・・・
私はついつい食べちゃいます・・・ - 「食べたらすぐ歯を磨きます!」
- もちろん、一番大切なのですが、忙しい今の社会で必ず歯を磨くのはなかなか難しいですよね。
では虫歯にならない為には?
逆説的ですが、やはり歯科医院に通っていただくのがベストです!!
治療ではなく、予防の為に検診とクリーニングに定期的に通っていただくのが一番最良の方法と言えますね。
検診で予防歯科
定期的に歯科医院に通うと、もし、虫歯になったとしても大きく広がらない内に見つけることも可能です。
また、定期的な検診は年間におおよそ2万円前後で済みますが、痛み等の症状が出てからでは何十万、または歯を失ったりすれば100万円以上かかることも・・・
そして、歯だけでなく全身にかかる生涯医療費も変わってきます。ある統計では1.5倍程の差が出ていました。
ちょっと、計算してみて下さい、恐い数字ですね・・・
しっかり咬めるとバランスが良くなりますので、全身にかかる負担が軽くなり、病気に強い身体を作り生活習慣病のリスクを下げることが出来ます。
欧米では日本に比べて定期的に歯科医院に通う方の比率が高く、その為80歳での残存歯数は日本人の2倍以上になります。
ぜひ、健康寿命を伸ばす為にも、治療が終了したら検診とクリーニングに定期的にいらして下さい。
子供の予防歯科
お子さんも大人と同じように、ぜひ、定期検診に通う事をおすすめします!
もちろんお家でもしっかり歯磨きしてもらう事が大切ですが、定期的に歯医者さんに通って慣れてもらうと、小さい虫歯の段階で治療が可能となり、また治療自体を恐がらずに受ける事ができるようになります。
- シーラント
「子供の仕上げ磨き、奥歯が磨きづらいんです」
小さなお子さんのお口の中は暗く、特に奥歯は見えにくいので歯ブラシは本当に難しいですよね(><)
どんなにがんばって磨いてあげても、気づくと奥歯が虫歯になってた事ありませんか?実は乳歯の奥歯(乳臼歯)や生えたての6歳臼歯は大人の歯に比べて歯の溝が深く、歯ブラシの毛先が溝の底に届かないので、常に虫歯になりやすい状態にあるのです。
また、歯の神経の穴が大きいので虫歯の進行が早く、小さな虫歯が大きな治療になってしまう事もあります。その為、一番大事なのは、深〜い溝に虫歯が出来ないようにする事です!!
周りのお子さんで、「シーラントしたよ!」と言ってるのを聞いた事ありますか?
シーラントとは、予防充填とも呼ばれている予防の為の詰め物をする治療です。
治療方法はプラスチックの材料を歯の溝の深い部分につめて、咬み合わせをチェックして終了です。
歯を削ったりしないので、小さいお子さんもがんばれる治療です!
この治療をすると、プラークや食べ物が溝につまりづらくなり歯ブラシがしやすくなるので、虫歯のリスクをぐーんと減らす事ができます。
- フッ素
「フッ素が虫歯予防になるってホント??」
最近、歯磨き粉のCM等でフッ素という言葉を耳にしますよね!
市販の歯磨き粉にもフッ素は入ってますが、歯科医院ではフッ素塗布という治療があるのは知ってますか?高い濃度のフッ素が入ったジェルを歯の表面に塗布する治療で、小さいお子さんの虫歯予防には効果的なんです!!
乳歯や生えたての永久歯は歯の表面が柔らかく未完成の為、虫歯にとってもなりやすいのですが、その反面、フッ素が浸透しやすいのでフッ素塗布には最適な時期になります。
フッ素が浸透すると歯の表面が強固になり、虫歯菌が出す酸に強くなる為、虫歯が出来にくくなります。シーラントもフッ素も、小さいお子さんの歯を虫歯菌から守る為の最適な予防治療です。
ただし、「シーラントとフッ素、1回したから大丈夫!!」
ではありません!!
毎日の歯ブラシは何より1番大切ですし、シーラントは毎日のお食事などで取れてしまう事もありますので、フッ素と合わせて定期的な検診にいらして下さい。お子さんの歯が生えるのは楽しみですよね(^▽^)
ですが、虫歯のリスクがある事もわかっていて下さい。
子供の時から予防歯科の習慣がしっかり身につくと、大人になっても健康な歯を保てるんです!
ぜひ早めの虫歯予防を始めましょう♪♪
お家で出来る予防歯科
検診、クリーニングで歯科医院に通っているからといって、お家でのケアが出来ていなければ虫歯は出来ます。
お家でもしっかりお口のケアをしましょう!
- 歯磨き
まず一番大切なのは毎日の歯磨きです。
可能なら間食の後にも、歯磨きをしっかりがんばりましょう。
普通の歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロス等、様々なケア製品があります。
ご自分のお口の状態に合うものをぜひ使ってみて下さい。
歯磨き粉も様々あり、研磨剤の入っていない歯茎の炎症を抑える効果があるものがおすすめです。 - 規則正しい生活
仕事や家事等で忙しいとは思いますが、なるべく成長期は1日3食、成人は1-2食を決まった時間に腹8分目に食べて、間食も時間を決めましょう。
甘い飲み物や飴を継続的に摂るのは歯にとても悪影響ですので、摂り過ぎに注意しましょう。 - こまめなうがい
お仕事等で毎食後の歯磨きが難しい方は、こまめにうがいをしましょう。
機会があれば1日に何度でもなさって下さい。
それも難しい方はこまめにお水を飲みましょう。
コーヒーやワイン等の後もお水を飲むことで、着色を防ぐ効果も期待できますので、ぜひ試してみて下さいね。 - ストレス解消
歯には関係ないように思われるかもしれませんが、実はストレスが溜まると唾液の分泌が減ります。
唾液には消毒効果があり、唾液がちゃんと出る方は虫歯になりにくい方が多いです。
そして、お口の中が乾くと歯に付いた汚れがカラカラに乾き歯にこびりついてしまいます。
こうしてカルシウムと混ざり固まった汚れは普段の歯磨きでは取れません。
これが歯石と呼ばれるものです。
歯石は特別な器具でないと取れないので、歯科医院でのクリーニングが必要です。
睡眠時間をしっかりとったり、気分転換をしたり、
身体と心のケアをすることが歯のケアにも繋がるのです。