虫歯治療いろいろ
虫歯の治療は、その進行度合により様々です。
また、虫歯の本数やお口の状態によりどのような治療が選べるかは、患者様ひとりひとり違うものになります。
当院では、しっかりご理解していただいた上で治療させていた
だく為に、何度でもわかりやすく丁寧な説明を心がけています。
小さい虫歯
「痛くないけど、この黒いの何だろう?」
鏡を見てこう思った事、1度はありませんか?
「でも痛みもないし、大丈夫か…」
と、同時に思いませんでしたか?
ドキッとした方はすぐ歯医者さんへ!!
大人の歯は痛みがなくても進行しちゃうんです!!
「でも1回歯医者に行くと長くかかるしな…」
と思ってる貴方!!
だからこそ、早く行くべきなんです。
虫歯が小さいうちに治療すれば、通院回数も少なくてすみますし、
たくさん歯を削らずに治療することができますからね。
治療の仕方は、まず虫歯を全て取り除きプラスチックをつめて固めます。
そして、咬み合わせを調整して磨いたら終了です。
食事をすると咬み合わせが変わる事もあるので、数日後にもう一度咬み合わせを調整する事をおすすめしています。
プラスチックは天然の歯に比べ強度が低い為、出来たばかりの小さな虫歯のみが対象となり、大きい虫歯の場合は割れる可能性が高くなりますので対象外となります。
更に、プラスチックは水や唾液を吸収して徐々に変形や変色し劣化しやすいという特徴があり、また、咬み合わせの力が強い方の場合欠けてしまう可能性があります。
もし、ひびや劣化に気付かないでいるとプラスチックを詰めた下がまた虫歯になり、今度は範囲が大きく広がってしまう事もありますので注意が必要です。
大変な治療になる前に、そして1度治療した歯が再び虫歯にならない為にも、痛くなる前にぜひ定期検診にいらしてくださいね♪
中くらいの虫歯
「つめもの取れちゃった!」
「冷たい物しみる…」
「甘いものもしみるなぁ」
まだ間に合うかも?!
「我慢できるから、まだいいや」ではなく
すぐに歯医者さんへ!
症状の出初めは治療開始の合図です!!
冷たい物だけでなく温かい物もしみるようになると、虫歯菌が歯の奥にある神経にまで進入してしまった可能性があり、もし、神経の治療になってしまうと、治療の期間や費用が通常の数倍かかってしまいます。
本来、健康な神経であれば、なるべく残しておいた方が歯の寿命が伸びるんですよ。
つまり、自分の歯で好きなものを思い切り食べられる年数が伸びるんです!!
もしも、将来、歯の本数が減ってしまうと、皆さんが思ってる以上に食事時間が本当に辛い時間になってしまうんです…
繰り返しますが、症状が出たら、すぐに歯医者さんへ!!
治療の仕方は、まず麻酔をかけ虫歯を全て取り除いて、一旦仮のふたをつめます。
この状態で、麻酔が切れた後に痛みが出ないか1週間程様子を見て、問題がなければ歯型を取りつめものを作製します。
その後、出来てきたつめものを歯に接着して、数日後に咬み合わせを確認して終了です。
つめものは保険は銀歯、自由診療ではゴールドやセラミックを選ぶことができ、それぞれの特性が全く違います。
咬み合わせのバランスや、身体全体の事を考えるのでしたら、ゴールドの素材が一番おすすめです!!
ゴールドは適度にやわらかく、咬んだ時の衝撃をやわらげるクッションの役割をしてくれる為、歯の根や歯を支える骨、咬み合う反対側の歯の負担を大幅に減らす事ができ、治療した歯だけではなくお口全体の健康寿命を伸ばす事が出来ます。
また素材がやわらかい事で歯とゴールドのつめものがしっかり一体となる為、つめものと歯の隙間に段差が出来にくく、虫歯の再発を防ぐ事が出来ます。
歯ぎしりや咬む力があまり強くない方で、見た目の美しさを考えるのであればセラミックですね。
ご自分の歯と同じ色で作製する事が出来ますので、爽やかで明るい印象になります。
ただし、強い衝撃でかけてしまう可能性もありますので、詳しくは歯科医師と相談しましょう。
また、保険の銀歯は安価になりますが、素材がとても硬い為歯の根や歯を支える骨、咬み合う反対側の歯に負担がとても大きく、お口全体のバランスが崩れてしまう可能性が高くなります。
そして、銀のつめものと歯の間に隙間が出来やすく汚れが入りやすい為、虫歯の再発リスクが非常に高くなります。
この場合、気づかない間につめもの下で虫歯が大きく深く広がってしまい、次段階の大きな虫歯になってしまう事が多いんです。
中くらいの虫歯であれば神経を残して治療する事が出来ます。
歯は神経が残っていると、神経を抜いた歯に比べ寿命が大幅に伸びます。
将来美味しく楽しいお食事をする為にも、虫歯になりづらく、より長く使える素材をぜひお選びください!!
大きい虫歯
ご存知ですか?
激痛ランキング!!
NO1は出産です!
男性には耐えられない痛みなんですよねえ〜(> <)
NO2は?!
実は…歯の痛みなんです!!
最近、こんな症状はありませんか?
「温かいものがしみるな…」
「しみるだけだったのに、最近は咬むと痛いな…」
大変です!!
虫歯が進行して歯の中の神経にも虫歯菌が入ってしまったのかも?!
更に症状が進むと
「痛くて寝れないよ…」
「薬を飲んでも全然効かないの…」
こうなってしまったら、麻酔も効きません!!
虫歯菌が神経に進入し、更に時間が経過すると一部の神経が死んでしまい、麻酔が効きにくい状態になる為、治療中もなかなか痛みが抑えられずとっても辛くなってしまいます…。
痛そうな患者さんを見ると、私達も辛くなり心が痛みます…。
麻酔が効くうちに、1日でも早く歯医者さんへ!!
治療の仕方は、虫歯と細菌に汚染された神経を取り除きます。
ただし、それだけでは終わりません。
神経の穴の中にべっとりとついた細菌を消毒してきれいに取り除く必要があり、この過程に期間や回数がものすごくかかります。
しかし、ここでしっかりと細菌を除去しておかないと再発リスクが高くなりますので、皆さん、この辛い期間を頑張って通いきって下さいね。
消毒が終わったら土台を作り、歯の形に戻るように大きなかぶせものをして終了です。
治療期間はお口の状態によって差がありますが、しっかり休まず通院していただければ3ヶ月くらいで終わります。
ただし、虫歯が進行しすぎてアゴの骨にまで影響が出てる場合は骨の回復を待つ期間が必要な為、消毒の期間が長くかかる事になります。
「なるべく回数を少なくしたいんだけど…」
この言葉を言われた時が私達も一番辛いんです…
私達も出来るだけ早く治療を終わらせてあげたいと考えているのですが、症状が進んでしまうと汚染レベルが高くなっている為、消毒に長くかかってしまいます。
お忙しいとは思いますが、初期症状が出た段階ですぐに歯医者さんへ!!
更に大きい虫歯
「つめものがとれちゃって、そのままにしてたら歯が欠けちゃた」
「治療途中で引越して、放っておいたら歯が割れて痛くてご飯が食べられない…」
「すごく痛かったのに、急に痛みがなくなって大丈夫かなと思っていたら、突然頬が腫れて膿が出てきた!!」
本当に大変です!!
このような状態になると歯の割れ方や腫れてる程度によって残念ながら歯を根ごと全て抜く場合が多いんです…
当院では、まず残せる可能性があるか検証する為に1ヶ月程根の治療をしています。
ただし、歯が残せる確率は症状が重くなればなる程、極めて低くなります。
症状が改善しない場合は残念ながら抜歯になります。
(症例によっては大学病院をご紹介いたします)
ここで重要なポイントがあります。
歯を抜いたらそれで終わり…ではありません!!
そのまま放っておくと…
①他の歯に負担がかかり痛くなる、又は割れる。
②抜いた歯の両隣の歯が倒れてくる。
③抜いた歯と本来なら咬み合う歯が伸びてくる。
これらの症状が起きてしまうと、更に治療が大変になります。
また、歯の治療だけではなく、お口全体の咬む位置がずれてしっかり咬み切れない事で、お腹をこわしたり
頭痛や肩こり等、他の病気にもかかりやすくなりますので絶対に放置しないで下さいね。
皆さん、仕事や子育てで忙しい中、通院するのは大変ですよね!
でしたら、なおさら、今後の事を考えて最後までしっかり治療を受けていただきたいんです!!
最後に歯を抜いた後の治療ですが、大きく分けて3つあります。
①ブリッジ
②入れ歯
③インプラント
当院では患者様のライフスタイルに合わせた詳しい治療案内をいくつかご提示しています。
健康寿命を伸ばす為にも、私たちにみなさんのお手伝いを最後までさせていただければ嬉しく思います(^^)
*詳しい治療については歯を失った時の治療の別ページをご覧下さい。
歯周病と口臭…歯科医院でできる口臭対策!
家族から
「口が臭い!」
と言われたり、
「口臭がしないかな?」
と気になってはいませんか?
歯周病は口臭の原因の1つです。
歯磨きが不十分なお口の中には、歯垢や歯石に潜んで歯周病菌がたくさんいます。
しっかり歯を磨いているつもりでも、歯周病が進行すると、歯周ポケットの中に細菌が増えて臭いお口になっていきます。
歯ブラシでは届かないところまできれいにするには、歯科医院で専用器具を使ったクリーニングを受けるしかありません!!
口臭予防のためにも、定期的に歯科医院でクリーニングを受けてきれいなお口になってくださいね♪